この花をご存知でしょうか?
黄色、オレンジ、ピンク、赤、紫、次第に変化する花びらが珍しい南米原産のランタナ。
100日以上咲くとても美しい花ですが、
種や実の部分に毒性がある、
暖かい国では、繁殖が爆発的にしてしまうことで、
「植えてはいけない花」とされています。
花言葉は「心変わり、厳格、協力、合意」
そして紫のランタナの花言葉は、
「希望が叶う」
ワンルームアパートで鬱病?だったはずの娘と暮らし三ヶ月。
表立った症状もなく、
三ヶ月の期限付きビザも残り2週間。
出国するためのPCR検査で日本人対応ありの病院に予約したり、
帰国のための飛行機を予約した矢先、
電車も、地下鉄も、バスも、電話も、
娘はパニックを起こしてしまうと発覚してしまったのでした。
あなたが私の立場ならどうしますか?
私はその時、
「終わった。」と思いました。
日本語しか話せない私。
在留日本人をサポートしてくださる機関に通訳できる方を訪ねても、
私の聞き方が悪かったのか、
紹介できないと断られました。
パニック症であることが明らかになった娘を置いて帰国する母親なんてありえない。
知り合いもいない、
言葉もはなせない。
何か良い案はないかと考えていた時、
日本から台湾に行く際、
旅行会社JTBさんを通して飛行機のチケットを用意したのですが、
台北には日本語デスクがあり旅行中のトラブルの相談に対応してくれると聞いていました。
コロナ下の特例で発給されたビザには、
90days no extension【90日以上の滞在不可】
何をどうする当てもないまま、
JTB台北デスクに相談の予約をして向かうことにしました。
アパートから外に出て、
信号待ちしていた時、
沢山の人がいるのに涙が流れてしまいました。
「何もしてあげられないダメな母親。」
最初はそんな気持ちでいたら、
ふっと、
たくさんの可愛らしい花が目に飛び込んで来たのでした。
黄色、ピンク、オレンジ、赤、
言葉も通じない、知り合いもいない。
でも、今この瞬間生きている。
それだけいい。
そう思って出かけていきました。
JTB台北デスクの方はとても親身になって話を聞いてくださって、
ビザの管轄が法務局であること。
通訳として同行は出来ないけれど、
この場で電話を通してなら対応してくださると話してくださいました。
あゝ、なんてありがたいのだろう。
困っている私に、
こんなにも親切にしてくださって。
私に出来ることは、
感謝の気持ちを持って慌てず冷静でいること。
日本から台湾に向かう何日か前、
「もし娘の回復の兆しが早かったら、私も中国語を学んだらよいのでは?」
と思い、
日本人向け語学教室の公式ラインを登録していました。
この落ち着かない状況をつい、
「娘の看病で台北に来たものの、三ヶ月でビザがもうすぐ切れてしまいます。
延長手続きするにも言葉の壁。言葉って本当に大切ですね。」
語学学校の公式ラインにつぶやいてしまいました。
すると何時間も経たないうちに、
「お一人でこちらの教室に来られるようでしたら、
知り合いに通訳できる方がいますので、
紹介できます。」
こんなことって!!
なんと、公式ラインからのお返事が!!
藁をもすがる思いで翌日また出かけて行き、
日本語の書籍を通訳した実績のあるワンさんを紹介していただきました。
ビザが切れるまであと10日。
果たして間に合うのでしょうか、、、。
ワンさんはビザ延長に必要な書類を法務局に問い合わせし、
明確に伝えてくれました。
・娘の在留証明のコピー
・日本の戸籍謄本
・ビザ延長をする理由
・母の私から英語で法務局長に当て、
娘の病状などによる滞在を願う気持ちの手紙を書く
などなど。
つたない英語の手紙に、
これでは意味が通じないと、
娘が添削してくれなんとか完成しました。
ビザ失効まで残り5日。
ワンさんと関わってくださった皆さんのお陰で、
何とか法務局に揃えた書類と手紙をもって行くことができ、
奇跡的にビザ延長が叶いました!!
90 days no extention 【90日以上滞在不可】➡180 days no extention【180日以上滞在不可】
残り三ヶ月、
やっと娘と向き合うスタートラインに来れました。
『台湾備忘録 その3』へ続く
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