心を閉ざしている方に、善かれと手を指し伸べても、人に頼るというのは簡単ではない。
若い方の相談員をしている臨床心理士の友達は、育ってきた環境の中で人と関わることへの
躊躇を持つようになってしまった若者が驚かないよう、細心の注意を穏やかにはらう。
関わりを持って期待しても痛い目にあってしまう。
関わりを持たないことで自分を守ってきたのだから。
脅かさないよう、
「私もわからないことばっかりだけど、互いに知恵を出し合おうよ。」
すると、若い方は面白そうに笑い、少しづつ打ち解けたそう。
親と子、夫婦、いつの間にか協力してもらうスタンスでなく、自分の思い込んでいるイメージを
決めつけてしまうことがある。
相手を変えようとすれば、抵抗され、距離を置き本音を言わなくなる。
根っこで求めているのは、信頼し協力しあえる関係ではないでしょうか。
自分はどうしたいのか。
まずはそのことを自分で知ること。
見つけた気持ちを、思いやりを持って相手に伝えること。
そうすると、お互い楽になれる。
楽になれば、お互いの価値観の違いを見つけたとしても尊重しあえる。
違いは否定ではなく、新しいアイディアに変化していく。
臨床心理士の友達はいつも最後にこう話す。
『みんな、ほんとうに一生懸命で、ほんとうに大切なことを教えてくれる。』
小さくて大きな平和への一歩だとおもう。
コメントを残す