人生でいちばん大切にしたいもの。
それが時間と空間だとしたら。
今日、山に住む友達の家に向かいました。
雨の中、片道車で40分。
遠いと感じるか、近いと感じるか。
自然あふれる山が好きか、虫が鬱陶しいと思うか。
便利が好きか、不便を感じないか。
安心か、不安か。
時間と空間の中に心地よさがあれば、
雨も距離も心地よく感じます。
血の繋がった家族でも、時間と空間の感じ方は全く違うでしょう。
私の娘は一時不登校を経験しました。
行くのが当たり前と思う人。
行かない時間を経験としてどう見守るか。
自分の当たり前は、本当に当たり前なのか。
不登校は、ただ何となく流れていた時間の中身を見直す良い機会でした。
私自身、幼いころ腑に落ちないとなかなか前に進めない子で、
兄や両親に質問ばかりしていました。
答える方は面倒だったんでしょうね。
「大きくなったらわかるよ。」
と、適当にごまかされ。
人が答えてくれなくても、不思議と自然の中に身を置いていると、
鳥や虫の声、風の音、匂い、気配。
それらがスーッと私を、私の「なぜ?」を消してくれました。
雨の日、傘に雨粒がぶつかる音は、水溜まりに長靴を潜水艦のように泳がせる時間。
何時間も外にいることを忘れてしまうほど夢中になれる。
自然の中には人間に豊かさを感じさせてくれる不思議な力がある。
そこにゆだねればいい。
娘が学校を休んでいる間、山や海、色々なところに足を運びました。
もちろん喧嘩も、仲直りもたくさんしました。
いっぱい話して、違いも、成長も傍で見守りながら。
だからでしょうか、学校を休んでいた時間が今は豊かな時間だったと感じ
瞼を閉じるだけで思い出にワープしてしまいます。
幸せの余韻が残る、穏やかに過ぎる日常。
大人も、子供も。
特別じゃなく、当たり前として。
もっと望んでほしいな。
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